Chapter 05
【大川内山】紅葉が織りなす歴史のテープストリー

”大川内山”その名は大きな谷間を意味し、江戸時代は鍋島藩の藩窯として栄え、至高の磁器が幕府や大名へ献上されいた場所。
市街地から一本道を上ると突如として広がる大きな谷。
この壮大な景観は、「大川内山」の名の由来を体現し、江戸時代の至高の技術を守り抜いたのもうなずける。

今の大川内山は鍋島藩窯公園や窯元がその伝統を継承し営みを続けている。

11月中旬頃から佐賀県内でも稀な紅葉の名所として知られている。
伊万里市内よりも約2度低いと言われる気温が紅葉を一層引き立てる。

登り窯の側を川伝いに進むと景色が一変する。
江戸時代の窯跡や工房跡が点在するエリアへと変わり、木々の間から差し込む光が紅葉を華やかに彩る。立ち寄る大きな杉の木に手を置くと、何百年も前の職人たちが同じ木の下で次の作品に思いを馳せていたかと思うと、歴史の息吹が感じられる。

この地でのひとときは、ただの散策ではない。
それは、日本の歴史と文化、そして人々の生活が織りなす深い物語に耳を傾ける貴重な時間だ。

大川内山での紅葉は、ただ美しいだけではなく、時代を超えた物語を語りかけてくる。

関連情報

伊万里大川内山「鍋島藩窯秋まつり」
例年:11月1日~5日
伊万里鍋島焼協同組合公式サイトで発表されます。

【関連リンク】

大川内山散策コース(伊万里市観光協会)
https://imari-kankou.com/course/ookawachiyama_course

伊万里を楽しむ・窯元編(伊万里市観光協会)
https://imari-kankou.com/enjoy-imari/pottery/

観光ボランティアガイドの大川内山コース
https://imari-kankou.com/tourist-guide/

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