秘窯の里を訪ねて

鍋島藩の御用窯として受け継がれた技は、
伝統と創造の美で人々を魅了し、永遠の輝きを放ちます。

伊万里焼の系譜

1675年佐賀鍋島藩は藩窯を有田から大川内山へ移し、より高い品質の保持と技法の維持に努めました。そしてその技法が他二漏れないように険しい地形を利用し、入口には関所を設けて職人たちを厳重な監視下に置いていました。
藩窯の職人たちは、大名や将軍家、朝廷に献上する品々を類い稀な技術と情熱で明治まで焼き続けたのです。
今では、それらの焼物は鍋島と呼ばれていますが、その技法を受け継いだ窯元群があるのが大川内山で、現在の伊万里焼の中心となっています。

大川内山は多くの窯元が谷間に軒を連ね、路地裏にも華麗な焼物が並んでいます。また、鍋島藩窯公園の深い森の中に色々な焼き物オブジェや江戸時代の窯跡があり、時間を忘れて焼物三昧が楽しめます。

古伊萬里文化の香る街

縁起橋 徒歩でゆったり巡れる伊万里の市街地。歴史と情緒の町中を散策。

延命橋

健康を祈願しながら渡ると長生きすると言われる延命橋、この橋のそばにある延命地蔵、にちなんで「延命橋」となずけられました。

相生橋(あいおいばし)

川岸に2本の松が夫婦松のように仲良く並んでいたことから、夫婦・恋人で渡ると仲睦まじくなるといわれています。

幸橋(さいわいばし)

この橋を渡れば、夫婦や恋人が終生仲睦まじく長生きし、幸せになれるといわれています。

食の一級品に舌つつみ

伊万里を味わうなら伊万里牛のステーキ。絶品中の絶品です。
また、フルーツも産地ならではの豊醇さ。

伊万里梨

西日本一の生産量と品質を誇る梨の産地で7月の幸水から10月の新高まで出荷の最盛期を迎え道路沿いには直売店があちこちに見られます。

フルーツ狩り

手塩にかけて育てた巨峰ブドウを贅沢に吟味して頬張ると、最高の甘味が広がります。毎年8月下旬から9月末まで楽しめます