Chapter 02
【黒川町】サワラの湧水から地名を探る
伊万里市街から大平山に向かう途中、黒川町へショートカットする細い道がある。
市内で自然農法の農園を営む農家さんから湧水ができる場所へと案内してもらった。
巨大な樹に鯉が泳ぐ池があり、さらに奥にこんこんと水が湧き出ている。
農家さん曰く、大平山で集められた水脈で年中水温は約12℃。
大平山山頂に近く湧水まで居住区が無いので奇麗な水が保たれているらしい。
溢れ出た水は棚田へと通じておりこの地区で栽培される農産物のポテンシャルを感じる。
また、湧水からはポンプを通じて複数のパイプがでており各家庭に供給されていた。
巨木のサワラの木の下には公民館があり、
まさに、この湧水地を中心に地区が形成されている歴史を見る事ができる。
近くにあるバス停の看板を見ると”清水”と書かれていた。
まさに、清水らしさの地名である事に納得させれらた。